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アロマは医療にかわるものではなく、急なケガや打撲などで手元になにもなく困ったときに、消炎、鎮痛、止血、消毒などの代用にすぎません。重要な病気やケガは医師の診察が必要です。セルフケアには限界があることを覚えておきましょう。

【常備しておくと便利なアロマ救急箱】

精油はカモミール、ティーツリー、ペパーミント、ヘリクリサム、ラベンダー、ローズ、ユーカリ・ラジアータ、ロックローズ。キャリアオイルはアルニカ油、カレンデュラ油、セントジョーンズワート油などあれば、指を切った!転んで擦りむいた!など、ちょっとしたケガに大活躍します。

他に消毒用エタノール、減菌ガーゼ、包帯、コットン、綿棒、マスク、ハサミ、ピンセット、包帯止めテープ、スプレー容器、クリーム容器など一緒に入れておきましょう。

【ケガなどの応急手当には】

患部の消毒薬としてペットボトルなどのミネラルウォーター500mlにラベンダー5滴加え、よく振って傷を洗い流します。スプレー容器に無水エタノール5mlにラベンダー6滴、ティーツリー4滴、レモンまたはローズウッド3滴を希釈し、精製水またはハマメリス蒸留水45mlを加えよくふって患部にスプレーします。

子どもには、ラベンダーとティーツリーのみでエタノールと水の量を2倍にして下さい。

小さい傷は、ゼラニウム2滴、ラベンダー1滴、ロックローズ1滴をガーゼに含ませ、傷を押さえ止血します。大きな傷の場合はローズ水またはハマメリス水100mlに精油を加え、スプレー容器などにいれ、患部に散布し止血します。

鼻血がなかなか止まらない時は、洗面器に冷水を入れ、ゼラニウム1滴、ラベンダー1滴、ロックローズ1滴を落し、脱脂綿に含ませ鼻骨の上へ冷湿布し、アルニカ油を綿棒かティッシュに含ませ鼻の中に塗布し、内側と外側からのケアをしましょう。

料理中の火傷やアイロンなどの軽い火傷は、氷水などですぐに冷やしラベンダーを1滴患部につけます。痛みがおさまり、水泡ができにくくなります。

子どもの場合は、ラベンダー10滴を植物油かローズ水5ml(小さじ1程度)で希釈してから塗布して下さい。

打撲や捻挫には、直後に子どもはラベンダーのみ大人はラベンダーかヘリクリサムを1滴患部にすり込み冷水、保冷パックなどで冷却し、植物油(アルニカ油など)20mlにヘリクリサム2滴、ラベンダー2滴、ユーカリ・ラジアータ2滴を希釈し、よく混ぜたブレンドオイルを塗布しましょう。内出血、痛み、腫れを緩和してくれます。※子どもは精油を半分の滴数で希釈して下さい。

蚊、ダニ、ブヨ、蜂などに刺されたときには、ホホバ油10mlとアロエジェル20グラムを白っぽくなるまで混ぜたジェルに、ラベンダー10滴、ティーツリー10滴、ゼラニウムまたはユーカリ・シトリオドラ2滴を加えたアロマジェルを塗布するか、ティーツリーまたはラベンダーを1滴つけておくだけでもかゆみや炎症を抑えられます。※6歳以下のお子さんは、精油の滴数を半分にして下さい。

虫よけスプレーとして、無水エタノール10mlにユーカリ・シトリオドラ8滴、ラベンダー8滴、ゼラニウム4滴、クローブ3滴を希釈し、精製水90mlを加えスプレー容器に入れてよく振って使用します。蚊や虫が嫌う香りで、特に手首や足元などに数回スプレーしましょう。