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低血圧の人は、立ちくらみや息切れ、手足の冷えなど血圧が低いために、脳や内臓に十分な血液を送れずこのような症状が起こります。血液の循環を高める精油や自律神経を調整する精油を組み合わせてセルフケアを行います。

おすすめの精油は、オレンジ、クローブ、サイプレス、ティーツリー、ペパーミント、タイム、ユーカリ、ローズマリーなど。

逆に血圧降下作用があり、低血圧の方は少し控えたほうがいい精油は、イランイラン、レモン、レモングラス、ラベンダー、ユーカリ、メリッサ、マージョラム、グレープフルーツ、クラリセージなどです。ただし、これらの精油は高血圧の方の血圧降下作用があるということで、必ずしも禁忌というわけではありません。

メリハリをつけるために、朝はリフレッシュできるもの、夜はリラックスできるものなど香りを変えてケアします。

朝目覚めたら、ティッシュまたはコットンなどにローズマリー1滴をおとし、ゆっくり鼻から吸い込みます。ボトルから直接吸い込んでもよいでしょう。ローズマリーにはローズマリー・カンファ(ツンとしたシャープな樟脳の香り)、ローズマリー・シネオール(ユーカリに似たさわやかでリフレッシュできる香り)、ローズマリー・ベルべノン(ハーブ系のフレッシュな心地よい香り)など種類があります。好みの種類を選ぶと良いでしょう。

お目覚めのアロマスプレーもおすすめです。スプレー容器(ガラス製のもの)に、無水エタノール20mlにペパーミントまたはローズマリー4滴、オレンジ8滴を加え希釈します。精製水10mlを入れ、よく振ってから使用します。自分がいる部屋や手首、ティッシュやハンカチなどにスプレーし香りを吸い込みます。心身のリフレッシュ効果が高いレモンやペパーミントは、目覚めをよくして心と体を活動モードにしてくれます。

日中も低血圧で頭がぼーっとして、仕事や勉強に集中できないという場合は、スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、ローズマリー・シネオール2滴、オレンジ2滴、ペパーミント2滴を加え希釈し、精製水25mlを加えよく振ります。ハンカチやティッシュなどにスプレーして机の上などに置いて吸入して下さい。誰もいない場合は、空気中に散布すると良いでしょう。

夜はアロマバスで、リラックスし心身を休め脱力させましょう。天然塩40グラムに精神安定作用のあるベルガモットまたはマンダリン2滴、ローズウッド1滴を加え、よく混ぜてなじませて使用します。精油だけを浴槽に落としたり、ローズウッドをラベンダー、ネロリ、フランキンセンスなど好みの香りの精油に替えても良いでしょう。

同居している方が高血圧という場合、精油の作用によりどちらかが不快になることがあります。その場合の安眠レスキューアロマレシピは、アロマポットにゼラニウム1滴、ペパーミント1滴、ラベンダー1滴で芳香浴。お湯を入れたマグカップにベルガモット2滴、ペパーミント1滴、ラベンダー1滴、ゼラニウム2滴を入れ、芳香浴。どちらか、利用しやすい方法で熟睡を体感してみてください。これらのレシピは血流促進と熟睡に効果のある精油です。