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「痔」は、直腸や肛門の静脈が腫れてねじれた状態のもので、妊娠、便秘、疲れや冷えなどが原因となっています。痔になってしまったら悪化の原因となる刺激物やお酒などは控え、ケアしていきましょう。

おすすめの精油は、サイプレス、ゼラニウム、パチュリー、レモン、ラベンダー、クラリセージ、フランキンセンスなど。

同じ「痔」でも、種類によって有効なアロマの種類がかわります。便秘などで切れてしまった「切れ痔」などは、切り傷などに有効なラベンダー。中で腫れていたり、プックリと出ている場合は、血管収れん・消毒作用にすぐれたサイプレスなどが有効です。大きめの洗面器に「切れ痔」の場合はラベンダー2~3滴、「イボ痔」の場合は、サイプレス2~3滴をキャリアオイル5mlで希釈してお湯におとし、座浴して下さい。

座浴の後などにアロマ軟膏を塗布しましょう。イボ痔の場合、静脈のうっ血を除去し、収れん作用があるブレンドでクラフトします。

みつろう8グラムにセントジョーンズワード油12ml、スイートアーモンド油20mlと一緒に湯煎にかけ、みつろうがとけたら、殺菌消毒したクリーム容器に入れ、薄いまくが張るくらいに冷ましたら、サイプレス3滴、ゼラニウム3滴、パチュリー3滴、レモン3滴を加え竹串などで混ぜ合わせます。完全に冷めたら蓋をして保存します。サイプレス5滴、レモン5滴だけでも良いでしょう。

切れ痔の場合は、上記レシピに切り傷に有効なラベンダー、ミルラ、ヘリクリサム、ロックローズなどを1~2滴加えます。

お風呂上りなど、洗浄のあとに清潔な手で患部へ塗布して下さい。一度塗布した指を再度そのまま軟膏容器に入れないように注意して下さい。

妊娠中は特にホルモンの影響で便秘になったり、お腹が大きくなるにつれ内臓が圧迫されて血液の循環が悪くなるなどで痔になりやすくなります。使用を避けた方が良い精油がありますので、下記レシピをおすすめします。

「小さめのイボ痔」には、スイートアーモンド油50mlにサイプレス5滴、グレープフルーツ5滴を加え混ぜます。サイプレスにはホルモン調整作用があるので、妊娠16週までは控えた方がいいでしょう。「大きめ」の場合は、スイートアーモンド油30mlにヘリクリサム8滴、サイプレス6滴を加えて混ぜます。

「切れ痔」には、ホホバ油50mlにティーツリー5滴を入れ混ぜます。

これらのオイルで患部に湿布します。コットン20枚くらいを容器に入れ、ブレンドしたオイルをコットンに含ませておきます。お風呂上りや洗浄したあとに、清潔な手でオイルを浸したコットンを1枚取り、軽く絞り患部に塗ります。イボ痔の場合は肛門の中に優しく押し込むように塗布し、コットンを肛門にあてたまま、ナプキンをつけてそのまま過ごします。

コットンが乾いたら、清潔な手で新しいオイルコットンと取替ます。1日1~2回程度が目安です。オイルを浸したコットンは蓋をして1週間から10日で使い切るようにしてください。洗面所やトイレなどに常備しておくと便利です。

肛門のまわりは雑菌が繁殖しやすく「痔」の悪化の原因となりますので、患部はできるだけ清潔を保つようにしましょう。