家庭で出来るアロマによるセルフケアのポイントとアロマクラフトのレシピを紹介

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アロマを始めたばかりの方にも使用しやすい精油をご紹介します。精油の香りの特徴や使い方のヒントなどまとめてみました。お気に入りの精油を見つけてみて下さい。

【ラベンダー】

果物のような酸味と、草の香りがほのかに漂う、透明感のある甘さのある香り。常備しておきたい万能精油。洗濯のときに洗剤と一緒に2~3滴、シャワーの時、足元に2~3滴、火傷あとや傷の手当て、ニキビに直接塗布。また、鎮静作用もありハンカチなどに1滴おとして持ち歩くのもおすすめです。

【サンダルウッド(白檀)】

お線香を思わせる安定感をもたらす甘くエキゾチックな香り。2、3日残る重い香り。時間と共に香りが柔らかく変化する。緊張しそうな時や焦りを感じるときはティッシュなどに1滴おとして吸入すると落ち着いて臨めるようになります。

【ジュニパー】

ウッディ調の香りの中に温かい甘みを含む香り。肉体的にも精神的にも、不要なものを出して心を切替、活力を与えてくれる。3滴落として足浴を。

【ジンジャー】

スパイシーで温かい甘みのある香り。風邪の引き始めや、肉体的、精神的な疲れを感じたら、3滴落として足浴を。消化器系の働きを活発にしてくれます。乗り物酔いなどにも効果的です。

【ゼラニウム】

バラに似た香りで、ミント、草などを混ぜたようなハーバルな香り。月経前症候群には、3滴で沐浴を。精神を安定させ、もうひと踏ん張りしたいときには1滴で芳香浴を。

【ティーツリー(メラルーカ)】

抜けるようなさわやかさとわずかな甘みを含んだシャープな香り。高い抗菌作用を持つ精油で、咳などで眠れない時ティッシュなどに1~2滴つけて枕元に、気分転換したい時は、ビンから直接吸入。


【フランキンセンス】

かすかにレモンのような、ふんわりとした柑橘系の甘くウッディな香り。「若返りの精油」と呼ばれるほど、肌に活力を与えてくれます。化粧水100mlに2~3滴おとしてケア。また、物事に集中したいときには、ゆっくり深く吸い込む。

【ペパーミント】

清涼感あふれる、メンソールの香りにかすかな甘さを含んだ香り。シャキッと目覚めたい時には、足元に1~2滴垂らして、シャワーする。長時間のドライブなど乗り物酔いや眠気さましにも効果的。精神のバランスを整えて活力を与えてくれます。

【ベルガモット】

甘さの少ない、大人向きで辛口な柑橘系の香り。のんびり過ごしたい時に、ディフューザーなどで芳香浴。不安を和らげ、感情を鎮めてくれます。

【マージョラム(スイート)】

スパイシーでさわやかな甘さを含んだ香り。寝つけない時に、1~2滴を垂らして手浴。不安や気持ちが不安定な時は、ティッシュなどに1~2滴ふくませて吸入する。

【メリッサ】

レモンに似た清涼感のある香り。心身の不調を回復させてくれる。ハンカチやティッシュに1滴つけて、吸入。

【ユーカリ・グロブルス】

頭に抜けるようなシャープな香り。風邪予防、花粉症などのアレルギー症状の緩和など、マスクに1滴つけておく。



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家の中で虫と共存するのは、難しい場合が多くあります。アレルギーを起こしたり、身体に影響を及ぼす「害虫」と呼ばれる虫は、特に問題です。そういった虫を寄せ付けない作用をもつ精油の力をかりて、快適な室内にしましょう。

【ゴキブリ除けポプリとスプレー】

一般にゴキブリは、誰からも嫌われてしまいます。室内を清潔に保つことや、ごみや残飯はなるべく早く処理をするなども必要です。ゴキブリはクローブの香りがとても苦手です。乾燥させたクローブ(ネットなどで購入できる)大さじ1程度に精油のクローブを10~15滴しみこませ、小皿やアルミホイルで作った簡単なお皿にのせ、出没しそうな箇所に置いておきます。

乾燥クローブが手に入らない場合は、コットンやティッシュに1~2滴落として、数か所に置いておく方法もあります。

消臭効果もあるハッカ油(薬局やネットでも購入できます)も効果的です。ガラス製のスプレー容器に、無水エタノール10mlを入れハッカ油10滴、ゼラニウム10滴を加えて希釈し、精製水90mlを加えて良く振ります。台所まわりや、ゴキブリが出没しそうな場所にスプレーしたり、拭き掃除のときに使用しても効果的です。

ただし、猫はハッカの臭いを嫌うので、猫がいるお宅では使用は避けた方がよいでしょう。

【ダニ退治クリーナー】

アレルギーの原因にもなるダニは、カーペット、布団、ソファなどに集まります。熱に弱いので、天日に干したり、乾燥機にかけたり、こまめに掃除機をかけるなどの対策と精油入りのクリーナーで、ダニを退治しましょう。

ボウルに重曹1カップを入れ、ユーカリ・グロブルス(またはラディアータ)30~40滴を加え混ぜ合わせます。蓋つきのパウダー容器などに移し、ときどき振りながら精油をなじませてから使用します。

カーペットに薄くまき、10分ほどおいてから掃除機をかけます。じゅうたんの材質によっては色落ちすることがありますので、あらかじめ目立たない場所で、確認してみて下さい。

【ムカデ除けスプレー】

梅雨時期から夏にかけての湿気の多い時期に出没する「ムカデ」。夜行性なので、日中は枯葉や鉢の下や床下などに隠れています。

ガラス製のスプレー容器に無水エタノール30mlを入れ、青森ヒバ20滴、ハッカ10滴を加え希釈し、精製水70mlを加えてよくふります。

夕方などに、ムカデが侵入しそうな家の外周や窓際などにスプレーして下さい。青森ヒバは、ダニや蚊などにも効果的です。

【アリ撃退のスプレー】

夏場など、家の中に行列が出来ていたり、庭の花木や室内の植物の根に巣をつくっていたり困りものです。青森ヒバならシロアリにも効果があり、小さなお子さんのいる家庭でも安心して使用できます。

ガラス製のスプレー容器、無水エタノール10mlを入れ、青森ヒバ12~24滴を加え希釈し、精製水50mlを加えてよく振ります。行列を発見したらスプレーしてみて下さい。

他にもクスノキ8滴、ハッカ4滴またはシトロネラ8滴、ゼラニウム4滴の組み合わせもおすすめです。

※使用する精油は、100%天然由来のものを使用して下さい。百均などで安価で販売されているものは、合成香料が入っていたり、逆に害虫を寄せ付けてしまう場合があります。



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女性のものというイメージのアロマテラピーですが、アロマは老若男女問わずだれでも楽しむことができます。特に男性は知らず知らずのうちにストレスをためこみ、解消するのも得意ではありません。女性より男性に効果的なアロマも多数あります。

ここでは、お肌のケアや、気になる汗の臭い、体臭など男性特有のトラブルに作用するアロマクラフトをご紹介します。

【アフターシェーブローション】のレシピ

多くの男性はヒゲ剃りは、不可欠な存在だと思います。シェーバーなどお肌に負担が少なく手軽になってきていますが、やはりケアが大切です。

ガラス製のビンなどにグリセリン5mlを入れ、ティーツリー1滴を加えて混ぜ合わせます。芳香蒸留水(ローズマリー水)50mlを加えてよく振ってから使用します。

ハッカ1滴、芳香蒸留水(ゆず)50mlの組み合わせもおすすめです。ハッカはペパーミントと似ていますが、ペパーミントに比べてすっきりとした香りの中に甘みがあります。

夏場は、冷蔵庫などで保存しましょう。

【ボディソープで加齢臭とおさらば】

無香料のボディソープ50mlにローズマリー(シネオールまたはベルべノン)7滴、レモングラス3滴を加えて混ぜ合わせます。

他には、ゲットウ6滴、青森ヒバ4滴のブレンドもおすすめです。

頭部、耳の後ろ、首、胸元、背中、わきを中心に洗浄します。

特に男性は「加齢臭」という言葉に、敏感になっている方が多いようです。40歳を超えたころから出てくると言われていますが、食事の内容によっても大きく左右されるようです。動物性脂肪の食事や、砂糖を減らし野菜を増やすなども効果的です。

【気になる汗の臭いにボディスプレー】

人間には汗の腺が2種類あります。体温を調節するためのエクリン腺と、腋下や外陰部など特定の部位だけにあるアポクリン腺。汗じたいは無臭ですが、放置することで雑菌などが繁殖し、匂いが発生するのです。

そこで、アロマスプレーで汗を拭いた後のケアをして、気になる汗のにおいを撃退しましょう。

ガラス製のスプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、悪臭を分解するスギ7滴、抗菌作用の強い青森ヒバ3滴を加えて希釈します。精製水45mlを加えよく振ってから使用します。

ティーツリー6滴、ペパーミント4滴のブレンドもおすすめです。

【ボディスプレーで水虫を撃退】

男性だけではなく、女性にも水虫で悩んでいる方が多いようです。角質内に菌糸を張り巡らせて増殖する白癬菌が水虫の正体です。湿気と不衛生が大敵です。

アロマのボディスプレーを入浴後や足浴後のケアをして、水虫を撃退しましょう。

ガラス製のスプレー容器などに、無水エタノール10mlを入れ、ティーツリー10滴、パルマローザ5滴を加えて希釈し、精製水40mlを入れて良く振ってから使用します。

青森ヒバ12滴とサンショウ3滴のブレンドでも効果的です。スプレーしたあとは水分をよく拭き取って乾燥させて下さい。

【肝細胞の再生をサポートする精油】

長く続くストレスや、忘年会新年会で増えるお酒やたばこの量。肝臓に負担がかかると生活習慣に危険信号が点滅しはじめます。

そんな時は、洗面器に熱めのお湯を入れ、キャロット3滴、レモン1滴、ごま油10mlを入れて軽く混ぜ、フェイスタオルの両端を持って、洗面器に浸して絞ります。

絞ったタオルを体の右側、肝臓を前後からはさむように温湿布します。蒸気を鼻から吸い込むのも効果的です。



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