五臓別体質タイプチェック。「心」のタイプの場合。
心になんらかのトラブルが発生して、不調を感じているタイプです。
中医学の「五行」では、「火」にあたります。火は燃焼することでものを温めたりするように、他の臓器を温めて、エネルギーを供給する作用を持っています。さらに、精神活動をコントロールする大脳にも働きかけ、意識や思考活動を安定させる役割もはたしています。
この働きが低下すると、動悸や息切れ、肩こり、多汗などの症状が現れます。それに伴い精神面にも影響し、不眠、不安などの不調がでてきます。また、「心」は顔や舌と関連が深く、「心」の働きはしっかりとした味覚や言語がはっきりと話せるように機能しています。慢性疾患や疲労など「心」のバランスが悪くなると、ほかの臓器に血が行きわたらず、さまざまな不調が生じます。
対応する精油は、イランイラン、ジャスミン、スパイクナード、ラベンダー、ローズ・オットー、ローズマリーなど、血液の循環をよくし、鎮静作用のある精油です。
主に花から抽出された苦みを含む香りの精油が「心」に作用します。
「心」タイプは、体調や季節により変化しますが、以下の6つの不調の症状に合わせて対応する精油で芳香浴やビンから直接吸入、沐浴など行ってください。
【心が異常な興奮状態のとき】
イライラや不眠などが続き、興奮状態が進むとパニックやヒステリー状態になります。リラックスさせることで、心の火を沈下させましょう。
対応する精油は、ネロリ、ラベンダー、プチグレン、ローズ・オットー。
【血行不良】
ポンプ機能の低下により、狭心症、心筋梗塞などの循環器系の病気につながります。心臓の働きを改善し、血の循環をよくすることが大切です。
対応する精油は、サンダルウッド、ローズ・オットー、フランキンセンス、ローズマリーなど。
【動悸や倦怠感】
心の気が不足し動悸、息切れ、胸苦しさ、無気力感、倦怠感、不安定感といった不調に、精油で不足した気を補います。
対応する精油は、イランイラン、ローズマリー、ラベンダーなど
【ストレスからくる冷え】
心の気が不足し、動悸や息切れの症状が進むと、血液の循環が悪化し手足の冷えなど体が冷えることで、様々な病気の要因になってきます。
対応する精油は、ジャスミン、ローズマリーなど、足浴、手浴、沐浴などがおすすめです。
【貧血】
貧血状態にある場合、考える力が弱くなり、精神が不安定になってしまいます。物忘れや不眠などの症状が出やすくなります。精神安定作用のある精油が有効です。
対応する精油は、アンジェリカ、パルマローザ、スパイクナード、ラベンダーなど
【熱っぽい】
体内の水分が不足し、体の熱が冷ませない状態で、動悸や不眠、口が渇く、手のひらが火照る、夕方から微熱が出るといった症状が多くみられます。
対応する精油は、ネロリ、パルマローザ、ベチパー、ローズ・オットーなど
早寝早起き、十分な睡眠と言った生活習慣を心がけ、喫煙は控えましょう。
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