五臓別体質タイプチェック。「肺」のタイプの場合。
中医学の「五行」では、「金」にあたります。金は白と表現され、清潔なものの象徴とされています。「肺」は外部の綺麗な空気を体内に吸い込み、不要なガスを体外に排出する働きがあります。その他にも呼吸器系や皮膚など体全体のバリア機能として作用しています。
「肺」にトラブルがある場合、バリア機能が低下し、色白で虚弱体質、風邪をひきやすく、鼻炎や花粉症になりやすいなどの症状があらわれやすく、敏感肌、肌荒れ、アトピー性皮膚炎など皮膚のトラブルもこのタイプの人に多くみられます。
皮膚や汗腺、毛穴とも関連があり、毛穴の開閉をコントロールすることで、体内の熱を発散させ、体温を調整しています。水分バランス、水分の循環・排泄を調整する機能を持っています。
対応する精油は、サイプレス、タイムリナロール、ティーツリー、ユーカリ、パインなどバリア機能を高める作用をもつ精油です。
【風邪をひきやすい】
風邪の諸症状や悪寒、咳、頭痛、関節痛、鼻水、鼻づまり、など、「肺」の不調からくる症状です。体を温めて発汗させ、症状を和らげましょう。ジンジャー、シナモン、タイムリナロール、ティツリー、ユーカリなどが有効です。
また、発熱やのどの痛み、黄色く粘り気のある痰がでる、口が渇くなどの症状には、ウイルスを撃退し、熱を冷ます必要があります。サイプレス、ティーツリー、フランキンセンス、ペパーミント、レモンなど、高い抗菌作用が期待でき、症状を緩和させる手助けとなります。
これらの精油を使って、芳香浴だけでなく、手浴、足浴のほか、コップに熱めのお湯を入れ、おすすめの精油を1~2滴落として、鼻からゆっくり吸入するのも効果的です。
【咳や息切れ】
呼吸器系の症状で、咳や息切れがして、運動などの際悪化したり、透明で薄い痰がでる、大声が出せない、血色が悪い、疲れやすいなどの症状が出やすくなります。クラリセージ、サイプレス、ティーツリー、パイン、ユーカリなどおすすめです。栄養分を補う機能を活発にし、さらに精油の成分が肺に作用することで、お肌を引き締めてくれる働きをします。お肌を引き締めることで、毛穴の開閉をコントロールすることができるので、体温の調整機能が活発になります。
【乾燥とほてりの症状】
乾燥して呼吸器系の潤いが不足し粘膜が薄くなっている状態で、痰がでる、息切れがする、口が渇く、手足がほてる、寝汗をかくといった症状がでやすくなります。フランキンセンス、サンダルウッド、ローズウッドなど、乾燥気味の肺を潤し、ほてりを緩和する精油です。
空気がきれいな朝のうちに、深呼吸や体力に合った適度な有酸素運動を取り入れ、風邪が流行りだしたり、花粉が飛んだりする時期には、バリア機能を高めてくれる精油で、芳香浴や、吸入することをお薦めします。ディフューザーやアロマポットなどでお部屋に拡散させることで、風邪などのウイルス予防にもなります。
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