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五臓別体質タイプチェック。「腎」タイプの場合。

中医学の「五行」では、「水」にあたります。「腎」は、体液や尿などを調整する作用があり、老廃物の代謝、体温調節にも関わっています。「肺」からの気を吸収し、体内に蓄えるといった働きをもち、『生命エネルギーの倉庫』とも言われています。

骨や歯の成長発育、精子や卵子、月経などの生殖機能、性機能を支え人の一生を支配しています。また、骨や歯、耳とも関係があり、聴力や耳鳴り、めまいなどにも関係し、子どもの健康や成長にはとても重要な機能を担っています。

「腎」が不調の場合、老廃物の代謝が悪く、体を温める機能も低下していき、冷えの症状も現れます。また、老化や過労などで体内の水分が消耗して、微熱や手足のほてりなどの症状がでることもあります。若白髪や若いのに抜け毛が多い場合、腎が衰えている可能性があります。

対応する精油は、サンダルウッド、シダーウッド、シナモン、ジュニパーベリー、ゼラニウム、ローズ・オットーなど元気と活力を補い、利尿作用を発揮する精油です。

【不眠、ほてり、寝汗など】

腎の不調で、体の水分が不足してくると、足腰がだるい、めまいがする、不眠、耳鳴り、忘れっぽい、視力減退、口が渇く、手足のほてり、のぼせ、寝汗や微熱などの症状がでます。月経血の減少や早期の閉経も関係しています。

対応する精油は、サンダルウッド、ゼラニウム、ローズウッド、ローズ・オットーなど。

【顔面紅潮、性欲の異常亢進、皮膚につやがない】

腎の衰えが悪化してきて、顔面が紅潮したり、性欲の異常亢進、微熱、イライラ、皮膚の老化などの症状が現れます。

対応する精油は、サンダルウッド、ゼラニウム、ベチバー、ネロリ、ローズウッド、ローズ・オットーなど、体に潤いを与え、熱を取り除いてくれる作用をもつ精油です。

【冷え、頻尿】

体を温める機能が低下し、体が冷えている状態で、足腰が冷えてだるい、手足が冷える、尿が近い、または出にくい、顔色が悪くむくんでいる、無気力、ED、不妊などの症状も現れます。

対応する精油は、シダーウッド、シナモン、ジュバーベリー、ジンジャーなど、腎を温める作用を持ち効果を発揮する精油です。

【足腰の衰え、認知症など】

高齢や長い間病気を患っていたりすることで、腎に蓄えられていたエネルギーが消耗し、腎の不調が出てきます。精子不足、不妊、小児の発達の遅れ、足腰の衰え、動作が遅いなど、老化現象が現れやすくなります。

対応する精油は、イランイラン、シダーウッド、ジャスミン、ジュニパーベリー、ローズ・オットーなど、腎のエネルギーを補う作用の精油です。

頭髪は、腎の機能を表す指標になり、腎の機能が低下したり不調があると年齢にかかわらず、抜け毛や白髪が多くなります。シミ、しわが増えたり、年齢より老けてみえるようになるのも腎の不調の特徴です。

早寝早起きはモチロンのこと、なるべく多く歩くことで腎の機能も強化されます。過度の性生活は腎を消耗させので、不調が続く間はなるべく控えた方がいいでしょう。