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日本国内でとれた植物から抽出される和精油は、おだやかさの中にも、どっしりとした安定感をもたらすのが特徴です。代表的な和精油を14種ご紹介します。

【青森ヒバ】

ヒノキに似た、深みと安定感のある香り。抗菌作用が高く、床の拭き掃除、キッチンや浴室の掃除に役立ちます。食器洗いの時、桶に3滴程度おとしてシンク回りやまな板の拭き掃除などに効果的です。またアリや蚊などの防虫にも役立ちます。

【クスノキ(樟)】

やわらかい、さわやかさを持つ木の香り。防虫で知られている「樟脳」は、このクスノキから得られる結晶のことで、合成防虫剤と勘違いして臭いというイメージを持っていると思いますが、じつは天然の樟脳はとてもさわやかな香りがします。とても貴重なので、このクスノキの精油で代用してみましょう。ウッドチップなどにクスノキを含ませ袋に入れたものを、衣装ケースやクローゼットに。

【クロモジ(黒文字)】

樹木特有の安定感のある、落ち着いた甘さの香り。打ち合わせや会議の時に室内に香らせることで、話がまとまりやすくなります。なかなか眠れない時は、枕元に1~2滴。気持ちを落ち着かせたいときはティッシュペーパーに1滴つけて吸入、または手浴で2~3滴。

【ゲットウ(月桃)】

さわやかな清涼感の中に甘さのある、ユーカリに似た香り。ストレスなどで、心身ともに冷え切ってしまっているときに1~2滴で少し長めの足浴を。鼻づまり、気分転換などにはティッシュに1~2滴つけて吸入。

【サンショウ(山椒)】

シャープな清涼感と安定感のある香辛料の香り。強い香りの精油なので、バランスに注意してブレンドする時は、少量で。柑橘系や薬草系と好相性。代謝促進や昆虫忌避などの作用を持っている。

【スギ(杉)】

軽やかでエネルギーのある森林の香り。室内の有害物質を除去する作用がある。アンモニアなど悪臭の原因を除去するので、とても役に立つ精油。

【トドマツ(椴松)】

柑橘系の香りを含むさわやかな森林の香り。免疫力強化や血圧降下、抗菌などの作用があり、ハッカのクロモジ、ゲットウなどと好相性。

【ハッカ(和薄荷)】

甘くおだやかな、清涼感のある香り。気持ちを引き締め、集中したい時に芳香浴で。

【ヒノキ(檜)】

新築の家のような、甘みのあるさわやかな木の香り。疲労回復のためのトリートメントなどに特に有効で、保留剤としても役立つため、和のフレグランスとしてアロマ石鹸のクラフトなどにも良いでしょう。

【ホウショウ】

さわやかで、やわらかい甘さの香り。クスノキの変種でクスノキに比べてやや小型。鎮静、抗菌、抗炎症、中枢神経抑制の作用があるとされている。睡眠の質の改善やストレスからくる肩こりにはトリートメントで利用。お肌のケアにも化粧水として利用できます。

【ユズ(柚子)】

安心感と温かさを含んだ甘さと複雑さのある柑橘の香り。落ち着いて物事に取り組みたい時に1~2滴で手浴。手足の冷えなどには、トリートメントとして。花系や樹木系の精油と好相性。

【コウヤマキ(高野槙)】

草むらにいるような、さわやかな濃い緑の香り。鎮静、静脈強壮、鎮咳、抗菌作用があり、主にトリートメントなどで利用。

【イオイブシ】

神聖な透明感がある、甘くさわやかな香り。抗菌、去痰、鎮静作用があり、芳香浴、ボディトリートメントなどで利用。

【モミ】

柑橘を含む、清涼感のある森林の香り。免疫強化、抗菌、血行促進、悪臭除去などの作用があり、芳香浴、入浴剤として利用されている。